防衛事務官から民間企業へ|50代転職の現実・失敗・成功体験を公開

50代公務員が転職で失敗しやすい5つの理由|実体験から解説

50代公務員が転職で失敗しやすい5つの理由|実体験から解説

私は長年、国家公務員として勤務してきました
防衛事務官として、会計や給与計算、調達、補給、総務など会計職を中心に多種多様な行政事務を経験してきました

公務員として長く働いてきたからこそ、

「これまでの経験を活かせば、50代でも転職先は見つかるだろう」

そんな気持ちがまったくなかったと言えば嘘になります

一方で、50代という年齢や民間企業での実務経験が少ないことから、簡単ではないことも覚悟していました
実際に転職活動を始めてみると、50代公務員の転職は、想像していた以上に厳しいものでした

特に感じたのが、

  • 公務員経験がそのまま評価されるわけではない
  • 資格を持っていても、それだけでは評価されない
  • 50代という年齢が大きな壁になる
  • 給与条件を大幅に下げても簡単には決まらない
  • 焦ると「本来なら応募しない求人」にまで手を出してしまう

という5つの問題です

この記事では、私自身が52歳で国家公務員から民間企業への転職活動を経験したからこそ分かった、50代公務員が転職で失敗しやすい5つの理由について、実体験を交えて紹介します

これから50代で公務員から民間企業への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください


50代公務員が転職で失敗しやすい5つの理由

1.公務員経験をそのまま評価してもらえると思ってしまう

50代公務員が転職するとき、最初に注意したいのがこれです
「これまでの公務員経験を、民間企業でも同じように評価してもらえる」と考えすぎないことです

私は転職活動を始める前から、「公務員経験がそれほど高く評価されないだろう」とは考えていました

そして、実際の転職活動でも、ほぼ想像していたとおりでした
長年の公務員経験があるからといって、それだけで書類選考が有利になるわけではありません

むしろ民間企業の求人に応募すると「公務員として何をしてきたのか」だけではなく、「その経験を民間企業でどのように活かせるのか」を説明できなければなりません

例えば、私の場合、国家公務員として会計職域で会計や給与、予算、出納などに携わってきました

しかし、民間企業の求人では、

  • 民間企業での経理経験
  • 月次決算
  • 年次決算
  • 連結決算
  • 会計ソフトの使用経験
  • 民間企業特有の業務経験

などが求められることがあります

そのため、「公務員として長年経験してきた=民間企業でも即戦力」とは限りません

公務員経験を過信しないことが大切

これは50代で公務員から転職する方には特に伝えたいことです

自分の経歴を卑下する必要はありません
しかし、過信もしないほうがいいと思います


私自身も、国家公務員として長く勤務してきた経験があるので、それなりに評価してもらえると思っていました
ところが、実際の転職活動では、年齢や民間企業での経験不足など、別の部分を厳しく見られることになります

したがって、50代公務員が転職するときは「公務員として何年働いたか」ではなく、「その経験を転職先でどう活かせるのか」まで考えておくことが重要です

合わせて読みたい→「防衛事務官はやめとけ?50代で退職・転職して分かったこと」


2.民間企業の実務経験不足を甘く考えてしまう

2つ目は、民間企業の実務経験不足です
これは私自身が転職活動をして、かなり強く感じた部分です

公務員として長年働いていると、仕事の経験そのものは十分にあります
しかし、民間企業の採用担当者から見ると「民間企業で同じ仕事をした経験があるか」という点が非常に重要になる場合があります

特に経理職などでは、

  • 月次決算
  • 年次決算
  • 売掛金・買掛金管理
  • 原価計算
  • 税務
  • 連結決算
  • 民間企業の会計システム

など、求人によって求められる経験が細かく指定されています

私の場合も、これまでの官公庁での会計・給与・予算などの経験があったため、「民間での実務は未経験だけど、資格を持っていれば、ある程度は有利になるだろう」と考えていました

しかし、実際には資格だけで大きく評価が変わるわけではありませんでした

資格は「プラス材料」であって「経験の代わり」ではない

もちろん、資格が無意味ということではありません
例えば簿記などの資格を持っていれば、会計や経理に関する知識を持っていることを示す材料になります

ただし、「資格を取得したから、実務経験不足を補える」と考えすぎるのは危険です

私自身、資格を取得していればもっと評価されると思っていましたが、実際の転職活動では想像していたほど評価されませんでした
このとき思ったことは、50代の転職では「資格+これまでの経験+転職先で活かせる具体的なスキル」という形でアピールすることが重要だということです

資格取得に力を入れること自体は悪くありません
ただ、資格だけに頼るのではなく「この資格と今までの経験を組み合わせると、会社に何ができるのか」まで考える必要があります


3.50代という年齢の壁を想像以上に感じる

50代公務員の転職で、私が最も強く感じたのが年齢の壁です
もちろん、転職活動を始める前から「50代だから簡単ではないだろう」とは思っていました

しかし、実際に求人を探して応募してみると、その壁は想像以上でした
特に印象に残っているのが「この求人は自分に合っている」と思った求人を見つけても、募集条件を見ると「40代まで」となっているケースが少なくなかったことです

「仕事内容も自分の経験に合っている」
「給与条件も悪くない」
「通勤も問題ない」

と思って、期待しながら求人を確認すると、年齢条件で対象外
これはかなり堪えました

50代になると「経験がある」だけでは解決できない

50代は若い世代と比べれば当然ながら給与も高くなりやすく、企業側からすると、

「採用後にどれくらい長く働いてもらえるのか」
「給与に見合う働きができるのか」
「新しい環境に柔軟に対応できるのか」

といった点も考慮することになります

そのため、「経験が豊富だから50代でも大丈夫」とは簡単には言えません

むしろ50代だからこそ、

  • これまでの経験をどう活かせるか
  • 新しい仕事を素直に覚えられるか
  • 年下の上司とも問題なく働けるか
  • 給与条件を柔軟に考えられるか
  • 長く働く意思があるか

などを伝える必要があります

私自身、転職活動を通じて、「50代の転職では、年齢そのものを無視することはできない」と痛感しました


4.給与条件を下げれば転職できると思ってしまう

4つ目は、給与条件の考え方です
50代で公務員から民間企業へ転職する場合、現在の給与をそのまま維持することは簡単ではありません
私自身も、それは理解していました

そこで転職活動の当初は、現在の給与から8割減程度まで下げることを目標にしていました
ところが、その条件でも応募した求人はことごとく決まりませんでした

そこで「ここまで下げても決まらないなら、さらに条件を下げるしかない」と考え、一時期は現在の給与から6割減程度まで妥協したこともあります。

しかし、結果としては、給与条件をさらに下げたからといって、転職活動が劇的に進むわけではありませんでした

合わせて読みたい
「年間休日103日は少ない?50代転職で確認したいポイントを解説」

給与を下げれば採用されるとは限らない

ここは、50代転職で非常に重要なポイントだと思います

転職活動がうまくいかないと「もっと給与を下げれば採用してもらえるのでは?」と考えてしまいます

しかし、企業が50代の人材を採用するときに見ているのは、給与だけではありません
年齢、経験、スキル、企業との相性、仕事内容への適応力など、さまざまな要素があります
そのため、「給与を下げれば必ず採用される」わけではありません

私の場合も、雇止めを受けて2度目の就職活動をした結果、最終的には運よく、当初想定していた現在の給与から8割減程度の条件に落ち着きました

転職活動をしていると「これだけ条件を下げているのだから、そろそろ採用されるだろう」と思ってしまいます
しかし、50代の転職では、給与だけでなく「自分の経験を必要としてくれる会社を探す」という視点も非常に重要だと感じました


5.求人選びを焦ってしまう

最後の5つ目は、求人選びを焦ってしまうことです
これは、50代の転職活動ではかなり注意したほうがいいと思います

転職活動を始めたばかりのころは「自分ならこれくらいの求人には応募できる」と考えています
ところが、何社応募しても書類選考が通らない状態が続くと、だんだん精神的に焦ってきます

「この求人にも応募してみよう」
「仕事内容は少し違うけど、とりあえず応募してみよう」

という気持ちになってきます
私自身もそうでした

そして、本来なら「この求人は少し怪しいのではないか」と警戒するような求人にも応募したことがあります

書類選考が通ったときには、「せっかく通ったのだから、まずは面接に行ってみよう」と考えました
しかし、実際に面接を受けてみると「やっぱり自分が最初に感じた違和感は間違っていなかった」と思うことがありました

転職活動が長引くほど「どこでもいい」になりやすい

50代の転職では、書類選考に落ち続けると精神的にかなり疲れます
特に「これまで長年働いてきたのに、自分は必要とされていないのではないか」と感じてしまうことがあります

そうなると、本来なら慎重に確認すべき求人でも「採用されるなら応募してみよう」という気持ちになりやすくなります

しかし、焦って転職先を決めてしまうと、入社後に、

  • 仕事内容が想像と違った
  • 給与条件が納得できない
  • 職場環境が合わない
  • 求人票と実際の仕事内容が違う

といった問題が起きる可能性があります

私自身、転職活動を経験して「採用されること」と「自分に合った会社に転職すること」は別の問題だと実感しました

50代の転職では、応募先を増やすことだけを考えるのではなく、

「本当にこの会社で働きたいのか」
「求人票に不自然な点はないか」
「給与や休日、仕事内容は納得できるものか」

を冷静に確認することが大切です


50代公務員が転職活動をするときに意識したい5つのこと

ここまでの経験から、私が50代公務員の方に伝えたいことをまとめると、次の5つです

① 公務員経験を過信しない

長年の公務員経験は決して無駄ではありません
ただし、民間企業では、その経験をどのように活かせるかを説明する必要があります

② 資格だけに頼らない

資格は転職活動におけるプラス材料になります
しかし、50代では資格だけでなく、これまでの実務経験や具体的なスキルをセットでアピールすることが重要です

③ 50代という年齢を現実的に考える

年齢制限のある求人も少なくありません
「経験があるから大丈夫」と考えるのではなく、50代を対象としている求人を中心に探すことも重要です

④ 給与だけで妥協しない

給与を下げる覚悟は必要かもしれません
しかし、給与を下げれば必ず転職できるわけではありません
給与だけでなく、仕事内容、休日、通勤時間、職場環境なども含めて判断する必要があります

⑤ 焦って求人を選ばない

書類選考に落ち続けると焦ります
しかし、焦って「どこでもいい」となってしまうと、転職後に後悔する可能性があります

合わせて読みたい
「国家公務員を辞めて後悔したこと・しなかったこと|50代で退職した実体験」


まとめ|50代公務員の転職は「自分の市場価値を冷静に知る」ことから始まる

52歳で国家公務員から民間企業への転職活動を経験した私が感じた、50代公務員が転職で失敗しやすい5つの理由を紹介しました

改めてまとめると、

  1. 公務員経験をそのまま評価してもらえると思ってしまう
  2. 民間企業の実務経験不足を甘く考えてしまう
  3. 50代という年齢の壁を想像以上に感じる
  4. 給与条件を下げれば転職できると思ってしまう
  5. 求人選びを焦ってしまう

という5つです

私自身、転職活動を始める前から「50代の公務員転職は簡単ではない」と思っていました
それでも、実際に応募を始めてみると、想像以上に厳しい現実がありました

特に、

「長年の公務員経験があるから大丈夫」
「資格を持っているから何とかなる」
「給与を下げれば採用される」

という考えだけでは、なかなか転職先は決まりませんでした

だからこそ、50代で公務員から民間企業への転職を考えている方には、最初から現実を知っておいてほしいと思います
自分の経歴を過信するのはダメです
しかし、「50代だからもう転職できない」と悲観する必要もありません

大切なのは自分の経験が民間企業でどのように評価されるのかを冷静に見極めること
そして、自分を必要としてくれる求人を焦らず探すことです

私自身も、転職活動では何度も「もう無理なのではないか」と思いました
それでも最終的には、民間企業への転職を実現することができました

これから50代で国家公務員や地方公務員から民間企業への転職を考えている方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです

50代の公務員転職は確かに厳しい

しかし、厳しいことを最初から理解したうえで準備をすれば、転職の可能性を高めることはできます
私自身の転職活動については、今後も実体験をもとに、このブログで紹介していきますので、引き続きよろしくお願いします

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