防衛事務官から民間企業へ|50代転職の現実・失敗・成功体験を公開

50代公務員が転職して感じた「民間企業の働き方」の違い7選|小さな会社で実感したリアル

50代公務員が転職して感じた「民間企業の働き方」の違い7選|小さな会社で実感したリアル

50代で公務員から民間企業へ転職すると、給与や休日、仕事内容だけでなく、毎日の働き方そのものにも大きな違いがあることに気づきます

私は約33年間、国家公務員として勤務した後、50代で民間企業へ転職しました
転職先は従業員20名ほどの小さな有限会社でした実際に働いてみると、「民間企業は公務員より厳しいのではないか」と転職前に考えていた部分とは違い、意外にも自由に感じることもありました

一方で、公務員時代にはあまり意識していなかった事務職と現場職の関係性など、小規模な民間企業ならではの難しさも感じました
この記事では、私が50代で公務員から民間企業へ転職して実際に感じた、「働き方の違い」を7つに分けて紹介します

これから50代で公務員から民間企業への転職を考えている方にとって、求人票だけでは分からない「転職後の職場のリアル」を知る参考になればと思います。

公務員と民間企業では「仕事の厳しさ」だけでなく、日常のルールが違う

公務員から民間企業へ転職すると、最初は「民間企業のほうが厳しいのではないか」と考えてしまうかもしれません
しかし、実際に従業員20名ほどの小さな有限会社で働いてみると、すべての面で民間企業のほうが厳しいというわけではありませんでした

むしろ、これまで当たり前だと思っていた公務員時代のルールや習慣がなくなり、「こんなに自由でいいのか」と感じたこともあります
ここからは、私が実際に働いて感じた7つの違いを紹介します


1.スマホやスマートウォッチを身につけたまま仕事ができた

最初に感じた大きな違いが、スマートフォンやスマートウォッチの扱いでした
公務員時代には、情報保証などの観点から、勤務中のスマートフォンの取り扱いには一定の制限がありました

私の場合、防衛事務官として勤務していたため、スマートフォンを預ける必要がある場面もあり、事務所内ではスマートウォッチを身につけることもできませんでした

ところが、転職した民間企業では、仕事中もスマートフォンを身につけていることができ、スマートウォッチを着けたまま仕事をしても特に問題ありませんでした

もちろん、仕事中にスマートフォンを自由に操作してよいという意味ではありません
ただ、昼休みになればスマートフォンを取り出して普通に使用できます
公務員時代には当たり前だった制限がなくなったことで、私は非常に開放的に感じました

50代で転職すると、仕事内容だけでなく、こうした「仕事中の小さな自由」にも働き方の違いを感じることがあります。


2.定期的な服装点検がなく、身だしなみに対するわずらわしさが減った

公務員時代には、職場によって定期的な服装点検などが行われることがありました

制服や服装、身だしなみについて一定の基準が設けられていること自体は、組織として必要なことだと思います
ただ、実際に勤務する側からすると、点検の時期になると服装や身だしなみについて普段以上に気を遣うことになります

転職した民間企業では、そのような定期的な服装点検はありませんでした
もちろん、社会人として最低限の身だしなみは必要です

しかし、「決められた日に服装をチェックされる」というような仕組みがなかったため、私はかなり気楽に感じました
これは給与や休日のように求人票から判断できるものではありません

実際に職場で働いてみて初めて分かる「働きやすさ」のひとつだと思います


3.式典やイベント準備など、業務以外の仕事が少なかった

公務員時代には、本来の担当業務以外にも、式典への参加や各種イベントの準備などに関わることがありました
もちろん、それらも組織を運営するためには必要な仕事です
しかし、通常業務を抱えながら、イベントの準備や関連する作業を行うことになると、どうしても本来の業務以外に時間を取られます

転職した従業員20名ほどの有限会社では、私が経験した範囲では、そのような業務以外の行事やイベント準備に関わる機会がほとんどありませんでした
そのため、出勤したら基本的には自分の担当している仕事に集中するという働き方でした
この違いは、私にとって意外と大きなものでした

「仕事をするために職場へ行き、仕事を終えたら帰る」というシンプルな感覚が強く、本来の業務に集中しやすい環境だと感じました
公務員から民間企業へ転職する場合、「民間企業は利益を追求するので余裕がない」と考える人もいるかもしれません
しかし、会社の規模や社風によっては、むしろ仕事以外の行事が少なく、効率的に感じることもあります


4.思っていたほど上下関係の厳しさを感じなかった

公務員から民間企業へ転職する前、私は「民間企業のほうが上下関係が厳しいのではないか」と考えていました

特に50代で転職すると、自分より年下の上司や先輩と一緒に仕事をする可能性もあります
そのため、人間関係については少し不安を感じていました

ところが、実際に転職してみると、私が勤務した会社では、思っていたほど上下関係の厳しさを感じませんでした
もちろん、上司と部下という立場の違いはあります

しかし、公務員時代に感じていた組織特有の上下関係とは少し違い、必要なことを話して仕事を進めるという印象が強くありました
ただし、これはあくまで私が転職した会社での経験です

民間企業といっても、大企業、中小企業、家族経営の会社などによって社風は大きく違います
そのため、「民間企業は上下関係が緩い」と一括りに考えるのは危険です

私が伝えたいのは、少なくとも50代で公務員から転職した私自身は、想像していたほど上下関係に苦労しなかったということです


5.職場の雰囲気が思っていたより「緩い」と感じた

もうひとつ意外だったのが、職場全体の雰囲気です
公務員時代は、組織として決められたルールや手続きがあり、仕事を進めるうえでも一定の緊張感がありました

一方、転職した会社では、良くも悪くも職場の雰囲気がかなり緩いと感じました
もちろん、仕事をしなくてもいいという意味ではありません
それぞれが自分の仕事をしていますが、仕事中の雰囲気には公務員時代とは違った気軽さがありました

50代で転職すると、「新しい会社で周囲に馴染めるだろうか」と不安になるものです
私も最初はそのような心配をしていました

しかし、実際には、想像していたよりも肩の力を抜いて仕事をすることができました
この点も、公務員から民間企業への転職で感じた意外な違いのひとつです

ただし、これについても会社による違いが大きいと思います


6.会社の現金を扱う手続きが、公務員時代より簡易だった

公務員時代に会計関係の仕事を経験していた私にとって、転職後に特に違いを感じたのが現金の取り扱いでした

官公庁の会計では、国民の税金がもとになっている公金を扱うことになるため、現金の出し入れについても、一定のルールや手続きに沿って処理する必要があります
誰が、いつ、どのような目的で、いくらの現金を扱ったのか

そうしたことを明確にし、帳簿や関係書類との整合性を確認しながら処理することが求められます
一方、転職先の民間企業では、会社の規模が小さかったこともあり、私が担当した範囲では、現金の出し入れに関する手続きが公務員時代よりも簡易でした

これは「民間企業の管理がいい加減」という意味ではありません
公金を扱う行政組織と、一つの民間企業では、求められる手続きや管理方法そのものが違うということです
公務員時代に会計を担当していた私にとっては、この違いは非常に印象的でした
特に、50代で公務員から経理職などへ転職する人は、「これまでの会計経験が民間企業でどのように活かせるのか」と考えると思います

私自身も、実際に民間企業の経理を経験することで、公務員会計と民間企業の経理には共通点だけでなく、大きな違いもあることを実感しました


7.事務職と現場職の間に「見えない壁」を感じた

7つの中で、私が最も強く感じたのがこれです

それは、事務側と現場側の間に、見えない壁があるように感じたことです
私が勤務した会社では、事務職と現場職で仕事の内容が大きく違っていました
そのためか、私には時々、現場側から事務の人間を少し下に見るような雰囲気があるように感じられました

もちろん、これは私が勤務した会社で感じたことであり、すべての中小企業に当てはまるものではありません
また、相手にそのような意図があったのかどうかも分かりません
ただ、実際に事務職として働いてみると、「事務だから楽な仕事をしている」と受け取られているのではないかと感じる場面がありました

公務員時代には、同じ組織の中でそれぞれの担当や役割が明確になっていたため、ここまで強く意識することはありませんでした
しかし、小規模な民間企業では、一人ひとりの仕事が会社の業務に直接つながっている一方で、職種による立場の違いが表面化することもあります

50代で転職する場合、給与や仕事内容だけでなく、「その会社では事務職と現場職がどのような関係なのか*という点も、できれば確認しておきたいところです
これは求人票だけでは、なかなか分かりません

だからこそ、面接時の社員の対応や職場の雰囲気、可能であれば職場見学などから、会社の人間関係を感じ取ることが重要だと思います。


50代公務員の転職では「会社の規模」も重要な判断材料

今回紹介した7つの違いを振り返ると、私が感じたことの多くは、単純に「公務員と民間企業の違い」と言い切れるものではありません
特に私が転職したのは、従業員20名ほどの家族経営の小さな有限会社でした
大企業へ転職していれば、また違った経験になっていた可能性があります

そのため、50代で公務員から民間企業へ転職する場合には、

  • 公務員か民間企業か
  • 大企業か中小企業か
  • 組織型の会社か、少人数の会社か
  • 事務職中心なのか、現場職中心なのか
  • 年齢構成はどうなっているのか

といった点も考える必要があります

特に50代の転職では、仕事内容や給与だけを見て応募するのではなく、「自分がその会社の働き方に馴染めるか」という視点を持つことが大切です


まとめ|50代で公務員から民間企業へ転職すると「働き方そのもの」が変わる

50代で公務員から民間企業へ転職してみて、私が感じた働き方の違いは次の7つでした

  1. スマホやスマートウォッチを身につけたまま仕事ができた
  2. 定期的な服装点検がなく、わずらわしさが減った
  3. 式典やイベント準備など、業務以外の仕事が少なかった
  4. 思っていたほど上下関係が厳しくなかった
  5. 職場の雰囲気が思っていたより緩かった
  6. 会社の現金の出し入れの手続きが公務員時代より簡易だった
  7. 事務職と現場職の間に見えない壁を感じた

振り返ってみると、民間企業への転職は「仕事が厳しくなる」「公務員より自由がなくなる」という単純なものではありませんでした

むしろ、スマートフォンの使用や服装点検、業務以外の行事など、公務員時代には当たり前だったルールや習慣がなくなったことで、自由になったと感じた部分もあります

その一方で、事務職と現場職の関係など、実際に働いてみなければ分からない難しさもありました
そして何より今回の経験から感じたのは、「民間企業」と一括りにして考えないことの重要性です

私が経験したのは従業員20名ほどの小さな有限会社でした
同じ民間企業でも、大企業や別の業種、別の会社であれば、働き方や人間関係は大きく違うはずです

50代で公務員から民間企業への転職を考えている方は、給与や仕事内容だけではなく、「どのような会社で、どのような人たちと、どのような雰囲気で働くのか」という視点も持って求人を見てみてください。

私自身、50代で転職したからこそ、求人票だけでは分からない「働き方の違い」を実際に経験することができました
これから転職を考える方には、こうしたリアルな部分も含めて、自分に合った転職先を選んでほしいと思います

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