「転職サイトとエージェント、どちらを使えばいいのか」
公務員から民間企業への転職を考えたとき、多くの方がこの疑問にぶつかるのではないでしょうか
私は50代前半・係長級の国家公務員(防衛事務官)として転職活動を行い、大手転職エージェント・ハイクラス系エージェント・公務員向け転職サイト・大手転職サイトの4種類を実際に使いました
結論からお伝えします
50代の公務員には、転職エージェントよりも転職サイトの方が動きやすかった
この記事では、実体験をもとに転職サイトとエージェントの違い、それぞれのメリット・デメリットを正直にお伝えします。同じように転職を考えている公務員の方の参考になれば幸いです
転職サイトとエージェントの基本的な違い
私が転職活動を始めた際、まず思ったのが「転職サイトとエージェントって何が違うの?」ということです
私は転職サイトは自力で探すもの、エージェントは言葉どおりエージェントに力を借りて就職先を見つけるものという程度の認識しかありませんでした
そこで実際にネットなどでいろいろ調べてわかったことをお伝えします
転職サイトとは
転職サイトとは、求人情報をインターネット上に掲載したプラットフォームのことです。登録すると数十万件以上の求人を自由に検索・閲覧でき、気になる企業に自分で直接応募する仕組みになっています
代表的なサービスとしては、リクナビNEXT・Indeed・マイナビ転職などが挙げられます
転職サイトの最大の特徴は、自分のペースで動けることです
夜中に求人を検索しても、週末にまとめて応募しても、誰かに急かされることはありません
在職中に転職活動をする公務員の方にとって、この自由度は大きなメリットになります
また、多くの転職サイトには企業から直接オファーが届くスカウト機能が搭載されており、自分では気づかなかった求人と出会えることもあります
転職エージェントとは
転職エージェントとは、求職者と企業の間に入って転職活動をサポートする人材紹介サービスです
登録すると担当のキャリアアドバイザーが付き、求人の紹介から書類作成・面接対策・条件交渉まで、転職活動のほぼすべてを伴走してくれます
代表的なサービスとしては、リクルートエージェント・doda・ビズリーチなどが挙げられます
転職エージェントは完全無料で利用できます
エージェントは求職者が採用された際に企業から成功報酬を受け取る仕組みのため、求職者側に費用は一切かかりません
転職サイトと転職エージェントとの最大の違い
転職サイトと転職エージェントの最大の違いは「主導権」にあります
転職サイトとエージェントの違いを一言で表すなら「主導権が自分にあるか、担当者にあるか」です
詳細は以下の表のとおりです
| 活動内容等 | 転職サイト | 転職エージェント |
|---|---|---|
| 求人の探し方 | 自分で検索 | 担当者が提案 |
| 応募のタイミング | 自分で決める | 担当者と相談 |
| 書類・面接対策 | 基本的に自力 | 担当者がサポート |
| 企業との交渉 | 自分で行う | 担当者が代行 |
| 非公開求人 | 基本なし | あり |
| 活動ペース | 自由 | 担当者主導になりやすい |
転職サイトは「自分で動ける人」に向いており、エージェントは「サポートを受けながら進めたい人」に向いていると言えます
ただし、公務員の転職においてはこの図式が必ずしも当てはまらないことが、実際に使ってみてわかりました。その理由は次の章で詳しくお伝えします。
50代公務員がエージェントを使った体験談
今回の転職活動で利用したエージェントは、リクルートエージェント、ビズリーチ、ワークポート、ミドルの求人、福岡県内の地場の職業紹介所など、大手から地域密着型まで幅広く登録しました
結果から正直にお伝えします
エージェント経由で面接まで進んだのは、全部で1件だけでした。しかもその1件も、面接で不合格でした
50代前半・係長級の国家公務員という経歴で、複数のエージェントを使ってこの結果です
同じような状況の方にとって、この数字はリアルな参考値になるのではないでしょうか
どのエージェントを使っても共通して感じたのは、担当者側から積極的に動いてくれる姿勢がほとんどなかったということです
登録直後は連絡があっても、その後は求職者側からアクションを起こさなければ止まってしまう
「50代の公務員には、紹介できる求人もサポートできることも限られる」と思われているのだろうと感じる場面が何度もありました
特に印象的だったのがビズリーチ経由で知り合ったエージェントです
こちらから連絡したのではなく、向こうから積極的にコンタクトをとってきたにもかかわらず、Web面談を1回行った後に完全に音信不通になりました
ハイクラス向けをうたうサービスであっても、50代の公務員という条件では同じような対応になるのだと、このとき痛感しました
書類添削について
エージェントを使う大きなメリットのひとつとして「書類添削をしてもらえる」という点がよく挙げられます
しかし実際には、基本的な履歴書・職務経歴書を提出しても、添削はほとんどありませんでした
大手エージェントであっても、担当者から具体的なフィードバックが返ってくることはほぼなく、「このまま出して大丈夫です」という返答で終わることが多かったです
唯一の例外が、福岡県内の地場の職業紹介所のエージェントでした
ここでは書類の書き方について具体的なアドバイスをもらうことができ、それ以降の書類選考の通過率が目に見えて上がりました。
大手だから手厚いサポートが受けられるとは限らない、というのが正直な感想です
エージェントの本当の使い方・50代公務員への提言
一連の経験を経て、エージェントに対する考え方が大きく変わりました
エージェントは「就職先を見つけるための手段」ではなく、「転職に関する知識・情報を得るための手段」として使うのが正解だと感じています
具体的には
- 今の自分の市場価値はどのくらいか
- 民間企業が公務員経歴に何を期待しているか
- 自分の希望条件は現実的かどうか
こういった情報を、こちらから質問を投げかけて引き出していく。エージェントをそういう位置づけで使うと、得られるものが大きく変わります
特に私のように転職活動自体が初めての方は、まずエージェントに登録して知識・情報収集から始めることをおすすめします。
就職先を見つけることは転職サイトに任せ、エージェントは学びの場として活用する
この使い分けが、公務員の転職活動では最も合理的な戦略だと思っています
公務員が転職サイトを使った体験談
転職サイトはIndeed、リクナビNEXT、マイナビ転職を中心に活用しました
エージェントと並行して使い始めたのですが、使い始めてすぐに「転職サイトの方が自分には合っている」と感じました
理由はシンプルで、自分のペースで求人を探せること、そして何より求人の幅が圧倒的に広かったからです
特に地方在住者にとって大きかったのが、エージェントではほとんど見かけない福岡県内・九州圏内の地方求人が多数掲載されていたことです
エージェントが紹介してくれる求人は福岡県の場合、福岡市中心になりがちで、地方での転職を希望する場合は転職サイトの方が現実的な選択肢が見つかりやすいと感じました
Indeedは地方求人の宝庫だった
3つのサービスの中で求人数が最も多かったのがIndeedです
ハローワークの求人も含めた膨大な数の求人が集約されており、地方の中小企業や公的機関の求人も幅広く掲載されていました
50代の公務員が現実的に応募できる地方求人を探すなら、まずIndeedで探すのが効率的だというのが率直な感想です
ただし注意点もあります
IndeedやマイナビNEXTに登録すると、そこから別のエージェントや転職サイトから勧誘の連絡が入ることがあります
メールが増えることを事前に把握しておくと、混乱せずに対応できます
オファーへの「過度な期待」は禁物
転職サイトに登録すると、企業やエージェントから「あなたに興味があります」というオファー(スカウト)が届くようになります
最初のうちはオファーが届くたびに期待してしまうのですが、これが落とし穴でした
オファー経由で応募しても、結果は普通に書類選考で落ちます
オファーはあくまで「一度見てみませんか」という案内に過ぎず、採用を約束するものでは一切ありません
オファーが届いても過度な期待をせず、通常の応募と同じ感覚で淡々と対応するのが精神的にも楽です
マイナビ転職の「応募依頼」は別格だった
転職サイトを使う中で、最も効果的だと感じた機能がマイナビ転職の「企業からの応募依頼」です
マイナビ転職には通常のオファーとは別に、企業が求職者のプロフィールを見て「ぜひ応募してほしい」と直接依頼してくる仕組みがあります
これは一般的なスカウトメールとは明確に異なります
実際に使ってみて、企業からの応募依頼の場合は通常のオファーや自己応募と比べて、書類選考の通過率が目に見えて高かったです
企業側がプロフィールをしっかり確認した上でアプローチしてきているため、最初からある程度マッチングが取れているのだと思います
ただし、このパターンでも応募した結果、書類選考で落とされることがありますので、こちらの過度の期待は厳禁です
私も3回ほど経験しましたが、このパターンは期待をついもってしまうだけにさすがにガックリなりました
そんなガッカリを味わうことはありましたが、最終的にはマイナビ転職で企業から応募依頼が届いた会社に、再就職することができました
エージェント経由では1件しか面接に進めなかったことと比べると、転職サイト、特にマイナビ転職の応募依頼機能が今回の転職活動における最大の突破口になったと感じています
まとめ:50代公務員の転職はエージェントより転職サイトが合っていた
Indeed、リクナビNEXT、マイナビ転職を活用し、エージェントでは出会えなかった地方求人を数多く見つけることができました
オファー機能については過度な期待は禁物で、通常の応募と同じ感覚で対応するのが正解です
一方で、マイナビ転職の「企業からの応募依頼」は通過率が明らかに高く、最終的にこの機能がきっかけで再就職先が決まりました
エージェントと転職サイト、どちらが優れているという話ではありません
それぞれの特性を理解した上で使い分けることが、50代公務員の転職活動では最も重要だというのが、実体験から得た結論です
この記事が、公務員から民間企業への転職を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです
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