「50代で公務員を辞めて転職したい」――
そう考えたとき、多くの人が最初にぶつかるのが“家族の反対”ではないでしょうか
特に国家公務員や地方公務員は「安定職」というイメージが強く、50代で退職して民間転職することに、不安を感じる家族は少なくありません
実際、私も50代で転職活動を始めたとき、妻から
「何を目指しているのかわからない」
「55歳で辞めるって話じゃなかったの?」
と言われ、かなりもめました
しかし最終的には、「なぜ転職したいのか」「転職後にどう生計を立てるのか」を具体的な未来計画として整理し、家族に説明したことで納得してもらえました
この記事では、50代国家公務員だった私が、家族の反対をどう乗り越えたのか、リアルな体験談としてお伝えします
50代公務員の転職で、最初に立ちはだかったのは「家族の反対」だった
50代公務員の転職では、転職活動そのものより先に、「家族の理解」という壁にぶつかる人が多いと思います
特に公務員は、
- 安定収入
- 社会的信用
- 老後の安心感
を持つ職業として見られています
そのため、50代で公務員を辞めると言うと、家族からすれば、
「なぜ今さら転職するの?」
「本当に生活できるの?」
「50代で就職先はあるの?」
という不安が出るのは当然です
一方の私自身も、定年扱いとなる60歳、もし希望して残った場合の65歳までの再任用を考えたとき、「今まで航空自衛隊の事務しかしていない自分が今後70歳や75歳まで働くことを考えたとき、何もできないんじゃないのか?」という不安を持っていました
しかし、その感覚は自分の中にしかなく、家族にはほとんど共有できていませんでした
今思えば、ここが最初の失敗だったと思います
IT系・事務系・登録販売者…資格を取りまくった結果、妻に「何がしたいの?」と言われた
50代公務員の転職は厳しい
それは転職サイトなどですでにわかっていたことでした
特に未経験転職では、「年齢」が大きな壁になることも予想できていました
そこで私は、「少しでも転職市場で戦える材料を増やそう」と考えました
IT系資格、事務系資格、登録販売者など、“潰しがききそうなもの”を幅広く勉強し始めたのです
理由としては、
- 民間での実務経験が皆無
- 専門スキルが不足している
- 50代未経験の求人はほぼない
という危機感があったからです
ただ、家族から見ると、その行動はかなりちぐはぐに見えていたようでした
ある日、妻からは
「結局、何を目指しているの?」
「資格ばかり増えて方向性が見えない」
と言われました
自分の中では、少しでも再就職できる可能性を広げるためのいい選択だと思っていました
しかし、妻はそう思っていなかったわけです
その要因は「説明の不足」があったからです
50代公務員の転職では、「努力していること」よりも、「どこへ向かっているのか」を家族に説明できるかが重要なのだと痛感しました
「55歳で退職」のはずが前倒しに…妻から「話が違う」と言われてもめた
もともと私は、「55歳くらいで退職したい」と家族に話していました。
しかし実際に50代の転職市場を調べるうちに、
「1歳違うだけで応募できる求人がかなり減る」
「動くなら早いほうがいい」
と感じるようになりました
特に事務職やバックオフィス系は人気が高く、50代未経験ではかなり狭き門です
そのため、「少しでも若いうちに転職活動したほうがいい」と考え、退職時期を前倒ししたいと話しました
ですが、これは家族にとって大きな問題でした
妻からは、
「55歳って聞いていたのに」
「そんな急に変えられても困る」
と言われ、私自身も困ってしまった事態に陥りました
今振り返ると、家族側の反応は当然だったと思います
転職する本人は毎日情報収集しているので感覚が変わっていきます
しかし家族は、急に“結論だけ”聞かされる状態になります
ここに大きな温度差があったというわけです
家族を説得するために作った「4つの未来計画」
このままでは平行線だと思い、私は自分の将来設計を整理することにしました。
そして作ったのが、「80歳までのマイルストーン」を示した未来計画のプレゼンです
そこには以下のパターンを提示しました
- 就職先で労務の実務経験を積みながら社労士の資格を取得し、独立を目指すパターン
- 就職先で会計・経理の実務経験を積みなが税理士の資格を取得し、独立を目指すパターン
- 登録販売者として実務経験を積んで正規の登録販売者になって、独立を目指すパターン
- 事務系の在宅ワークをしながら社労士か税理士の資格を取得し、独立を目指すパターン
これらのマイルストーンにはただ計画だけではなく、想定される年収や月収ベースでの金額も入れました
具体的な数字を入れることにより、妻に対して安心感をもたせるためです
また、妻には転職する理由について「次は組織の一員ではなく起業して独立を目指したいこと」「娘が万が一、就職先が見つからなかったりした場合、自分が作る事務所や会社で受け皿としてあげたいこと」「叶うなら娘や妻と一緒に働ける環境を築いていきたい」という思っていることを素直に話しました
これは私自身夢物語だと思う部分があって、あえて口にしなかったのですが、ここに至っては正直にありのまま伝えたほうがいいと考えて伝えることにしました
それから「収入は確かに下がるけど、先々は取り戻せること」と「公務員時代できなかった副業(在宅ワーク)での補填も視野に入れていること」もプレゼンの計画の中に盛り込みました
収入面が下がるのはやむを得ないことですが、それを補填するための方策も打ち出し、経済面の不安を少しでも減らそうと考えてのことです
50代公務員の転職では、「夢があります」だけでは家族は安心できません
必要なのは、
- どう生活するのか
- どこまでリスクを想定しているのか
- 失敗しないためにどう考えているのか
という現実的な説明です
そこを具体的に整理してから、少しずつ家族の反応が変わっていきました
最終的に妻が納得したのは、「夢」ではなく“現実的な道筋”だった
最終的に妻が納得してくれた理由は、シンプルでした
「この人、ちゃんと考えていたんだ」と伝わったからだと思います
逆に、それまでは、
「ただ今の仕事が嫌なのでは?」
「勢いで転職しようとしているのでは?」
と見えていたのかもしれません
実際、50代公務員の転職は簡単ではありません
年齢的な厳しさもありますし、公務員経験がそのまま評価されないことも多いです
だからこそ、
- なぜ転職するのか
- 転職後にどう働くのか
- 何年後にどうなりたいのか
を具体的に説明できるかが重要だと思います
特に家族を説得する場面では、“熱意”より“現実性”のほうが重要だと遅まきながらも気づきました
50代公務員の転職は、家族との対話なしでは進められない
50代公務員が転職する場合、家族の理解は避けて通れません
若い頃の転職と違い、
住宅ローン
老後資金
子どもの教育費
配偶者の不安
など、背負っているものが大きいからです
私自身、最初は「自分の人生だから挑戦したい」という気持ちが強くありました
しかし本当に必要だったのは、“理解してもらう努力”でした
50代公務員の転職では、家族に対しても「転職理由」を説明する必要があります
そして、その先の未来まで具体的に示すことが大切です
もし今、家族の反対で悩んでいる方がいるなら、まずは「転職したい理由」だけでなく、「転職後にどう生きていくのか」まで整理してみてください
それが、家族との対話を前に進める第一歩になると思います
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