私が転職を考え始めたとき、最初に頭に浮かんだのは期待ではなく、不安でした
国家公務員として長年事務職をしてきたものの、「この経験は民間企業で役に立つのだろうか」という疑問がどうしても消えなかったからです
特に私は防衛事務官で、一般行政とは違い、業務内容は特殊で、外から見えにくい仕事も多い
ネットで調べれば調べるほど、
「公務員は民間では評価されにくい」
「50代転職は厳しい」
そんな言葉ばかり目に入りました
それは本当にそのとおりなんだろうなと認識し、苦しい戦いになると想像はしていました
そして、その想像は先の記事でも触れていますが、想像以上に厳しいものでした
しかし、それでも内定を勝ち取ることができたので、決して敗北決定の道ではなかったということです
今回は、そんな厳しい戦いを経て、内定を勝ち取った主な要因や同じ悩みを抱えている方へのアドバイスをお伝えいたします
大企業への転職は最初から捨てる
「せっかく転職するなら、やっぱり安定した大企業がいい」
そう考えて、まずは給料や待遇が良く、名前も知られている企業から探してしまいますよね
公務員経験者であるなら安定を求めたくなりますし、そうなると年収はできるだけ下げたくないし、福利厚生も充実しているほうがいい
だから、自然と大企業や有名企業に目がいってしまうは当然の流れです
また、一部の公務員が大企業への転職や給料アップに成功した事例がなくないため、「自分もいけるのは?」と思う方もいるでしょう
しかし、成功している公務員は、専門的な知識技能を持ち合わせている公務員か民間との接点のある業務をしてきた公務員で、立場的にも重要な職を担ってきた方ばかりです
私のような平凡ないち係長級の人間とは土台が違うということです
なので、私と同様の立場の公務員は、成功している公務員の方と同じことはできません
まずはその認識を持つことが大事です
また、実際に同じことをしようと思って求人票を見ると、まず必須要件で門前払いが当たり前
仮に実務経験で、会計や給与計算、総務業務の部分でアピールできるかもと思ってみたら、年齢が対象外というのもたくさんあります
企業側は長期的な育成や将来の幹部候補を見据えているため、どうしても若い人材が優先されます。
つまり、大半の50代の国家公務員の場合、大企業や有名企業の多くは「自分を必要としていない市場」となっているということです
私はその現実をあらかじめ想定し、大企業や有名企業ははなから捨てていました
「受かる可能性が極めて低いところに時間を使うのは無駄だ」と割り切り、最初から対象から外しました
一見ネガティブに聞こえるかもしれませんが、これはむしろ戦略です
限られた時間とエネルギーを「自分に需要がある企業」に集中させるための判断です
転職活動において、高望みは失敗のもとになりがちです
特に50代の場合は、「どこに受かるか」ではなく「どこなら求められるか」を基準に考えることが重要です
大企業を捨てるという決断は、妥協ではありません
現実を直視し、成功確率を高めるための、非常に合理的な選択なのです
それでも評価してくれる会社は存在した|少数でも「会ってみたい」と言ってくれた企業
中小企業まで視点を広げると本当に多くの会社があります
また、いろんなタイプの会社が存在しています
良し悪しも含めてではありますが…
その中で、数は多くありませんが、面接に進める企業が現れました
最初は正直、驚きました
「本当に私でいいんですか?」
そう思ったほどです
面接で話していくうちに、企業側が見ていたのは、私が思っていたものとは違いました
華やかな実績でも、専門資格でもありません
自分の場合は以下の点で評価されました
・長年ひとつの場所で勤務し続けた実績
・様々な職種を経験してきたことによる柔軟性
・パソコンを使用する能力(word、excelなど)
・官公庁会計、給与計算の経験
・簿記2級をはじめとした保有資格の多さ
自分では当たり前だと思っていたことが、民間では強みとして見られていました
それを契機に、私は自分の約33年間の経歴がまったく通用しないわけではないことを知りました
転職活動を続けていくうちに、改めて気づいたことがありました
それは「公務員経験が通用しないのではなく、評価する企業が限られているだけ」ということです
スピードや営業力を求める企業には合わないかもしれない
しかし、安定した事務処理や組織運営を重視する企業では、見方がまったく違いました
すべての会社に評価される必要はない
自分を必要としてくれる会社が、少しでも存在すればいい
そう考えられるようになってから、転職活動に対する自信が少しだけつきました
防衛事務官でも転職は可能だった理由|内定をもらえた企業の共通点
最終的に内定をいただいた企業には、いくつか共通点がありました
それが以下の点になります
- 年齢だけで判断しなかったこと
- 「即戦力=経験職種一致」ではなく、仕事への姿勢や安定性を見てくれたこと
また、人間性を重視する会社についても、公務員であるという点はプラス要素に働いたと記憶しています
企業側にとっても、人材不足は深刻です
だからこそ、派手なキャリアよりも、堅実に働ける人材を求めている会社も確実に存在していました
防衛事務官という経歴が評価されたというより、そこで積み重ねてきた働き方そのものが評価されたのだと思います
これから転職する防衛事務官へ伝えたいこと
もし今、私と同じように悩んでいる方がいるなら伝えたいことがあります
最初から「無理」と決めつけなくて大丈夫です
書類選考で落ちるのは珍しいことではありません
むしろそれが普通で当たり前
だから、絶望しなくていいです
それは評価されないのではなく、まだご自身に合う会社に出会っていないだけ
合う場所を探している途中に過ぎません
その道のりの長さは長短あるかと思いますが、歩き続けていれば必ず巡り合えます
だから、決してあきらめないでください
ここまでやってきた自分を信じて、焦らずじっくりやっていけば大丈夫です
私も最初は自分がここまでやってきた経歴なんて、外から見ればまったく役に立たないと思っていました
しかし、実際はそうではありませんでした
だから、ご自身がこれまで積み上げた経験を卑下しないでください
ここまで歩んできた皆様の積み上げた経験に自信と誇りを持ってください
まとめ
今回の記事のまとめは以下のとおりです
- 50代の公務員は、書類選考で落ち続けるのは普通のこと
- 公務員の経歴を評価してくれる会社は少数だが存在する
- 評価してくれる会社は、仕事への姿勢や安定性、人間性で評価してくれる
- あきらめなければ、防衛事務官だって民間に転職できる
防衛事務官でも、国家公務員でも、50代でも、転職は簡単ではありません
ですが、不可能でもありません
少なくとも私は、「まったく通用しない」という思い込みが間違いだったと実感しています
そして今、同じ不安を抱えている誰かに伝えたいと思っています
あなたの経験を評価する会社は、必ず存在します
大事なのはあきらめず前に進むこと
それさえあれば、あなたを評価する会社と巡り合うことは必ずあります
私も同じ悩みを抱え、くじけそうになったことも何度もあります
だから、私と同じような悩みを抱えている方に、少しでも参考になればと強く願っています
かつての私と同じだった防衛事務官、50代の公務員の方の再就職活動ができますように
微力ではありますが応援していきますので、よろしくお願いします
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